ダイエットにオススメの映画「スーパーサイズ・ミー」感想/これを観たらジャンクフードが食べられなくなります
2004年のドキュメンタリー映画「スーパーサイズ・ミー」。
「30日間3食すべてマクドナルドを食べ続けたらどうなるか?」という実験をした映画です。
監督自らが実験台となって健康を害していく様は恐ろしく心に響きます。
また、一般人や医者、教育関係者など様々な人にインタビューを行い、アメリカの肥満社会や食生活に警鐘を鳴らしている映画です。
見終わった後は手軽にカロリーを摂れる食品を食べることに抵抗を覚えました。
ファストフードだけではなく、コンビニやスーパーで売っているスナック菓子や菓子パン・インスタント食品やお弁当など、自分で一切の調理をせずに食べられる、すべての食品に対してです。
映像は、インタビューや記録だけでなく、皮肉的なアニメーションやノリノリの音楽、コラージュなど、飽きさせない工夫がされており、最後まで飽きることなく観ることができますよ。
あ。嘔吐物の映像や開腹手術の映像もありますので、食事をしながら観ることはオススメしません。
食欲が暴走しそう!
食欲を抑えたい!
そういうときに観るのがオススメです。
「スーパーサイズ・ミー」のあらすじ・概要
30日間3食すべてマクドナルドを食べ続けたらどうなるかを監督自らが実験台になっている、2004年のドキュメンタリー映画です。
食事だけでなく運動面もアメリカの平均に合わせて制限しています。
最初は健康だった監督が、3人の医師、栄養管理士などと健康チェックをしながら実験を進めますが、体はどんどん不健康に(特に肝臓が)なっていきます。
その他、マクドナルドを訴えた少女達の弁護士やファストフードに批判的な識者、批判的ではない政府関係者、一般の通行人達などへインタビューしたり、学校給食の現場にも足を運んで、アメリカの(当時の)食事情がわかる情報がたくさん盛り込まれています。
キャスト(主な出演者)
- モーガン・スパーロック:監督兼被験者。実験前はとても健康的
- アレクサンドラ・ジャサミン:モーガンの恋人。ヴィーガン(ベジタリアン)でシェフ。(監督自身はヴィーガンではありません)
実験に協力した人たち
- ダリル・アイザック:内科医
- リサ・ガンジュ:胃腸病専門医
- スティーブン・シーゲル:心臓病専門医
- ブリジット・ベネット:管理栄養士
- エリック・ローリー:運動生理学士
管理栄養士のブリジットと運動生理学士のエリックが務める健康センターが、実験の途中で閉鎖になったのですが、そのことも印象的に描かれています。
- その他インタビューを受けた人たち多数
スタッフ
- モーガン・スパーロック
以下、ネタバレあり。
「スーパーサイズ・ミー」の実験内容とその結果(ネタバレあり)
実験の条件
- 1日に3回マクドナルドの商品を食べる
- マクドナルドのメニューの全てを一度は食べる
- メニューに無いものを買わない(水もマクドナルドで購入)
- 「スーパーサイズ」にするか聞かれたら、必ず「スーパーサイズ」にする
という食事条件と、運動はアメリカ人の平均歩数という条件でやっていました。
実験の経過と結果
最初の健康診断や体力診断では「健康」だったのに、だんだん太りだし(84kg→95kg)、肝臓に異常が出ました。
実験初期は食事を吐き出してしまうシーンもあったのですが、途中から食べると幸福感を覚え、医者に「中毒症状」と言われます。
医者が本気で止めろと言ってきたり、母親に「お母さんの肝臓をあげるわ」とまで言わせてしまうほど、肝臓に悪影響が出ていました。
実験終了後
肝機能回復に2ヶ月、元の体重に戻すのに1年ほどかかったそうです。
「スーパーサイズ・ミー」の感想。時間が経つにつれ、どんどん恐怖を覚える映画です(ネタバレあり)
食べ物がまずそう!
食べ物をこんなに美味しくなさそうに見せる映画も珍しい。
不気味なイラストやアニメーション、画質の悪い映像と食べ物との組み合わせがこんなにも不健康に見えるとは!
食べることに罪悪感を覚えるような、そんな雰囲気を醸し出しています。
実験結果が本当に怖い
1ヶ月で10kg以上も太ったら、こんなに肝臓が悪くなるんだ…と本当に怖くなりました。
これはファストフードが悪いせいではなく、1ヶ月で急激にカロリーを摂りすぎたのが原因かもしれません。
それにしても急激に太るのも痩せるのも健康に悪いんだなーと肝が冷えました。
子供や一般人の取材が怖い
一般人たちは楽しそうに、または普通に答えています。
「忠誠の誓い」は暗唱できないけどファストフードのキャッチフレーズはすらすら言えてしまう。自分自身でその状況に笑ってしまい「恥ずかしい!」と言っていました。
学校給食の現場取材では、ジャンキーな食べ物ばかり並び、子供たちへの食育が不十分なことを示しています。
危機感がないことが怖い。
と、警鐘を鳴らしているようです。
胃のバイパス手術が怖い
毎日毎日ソーダ(砂糖入り)を大量に飲み続けた男性が胃のバイパス手術を受けました。
その時の取材と手術風景も出てきます。
手術の様子は本当に気持ち悪いです。
「こうなる前に節制を」と危機感を植え付けられました。
ドキュメンタリーとは言っても意図的に作ることはできる
ファストフードへの批判色が強い映画なので、わざとやっているところもあるのではないかと思います。
管理栄養士さんに、「2500kcalのところ、5000kcalも摂っている。カロリーを抑えて。」とアドバイスを受けています。
カロリーの改善はしていませんでしたので、意図的に太ったのでは?と勘ぐってしまいます。
摂る食物がファストフードでなくても1ヶ月で10kgも太れば健康を害するのでは?と。
(映画の中にはビッグマックばかり食べている人も取材していましたが、その方は健康体でした。)
参考
参考までに、マクドナルドでダイエットに成功した方の話も紹介します。
運動してカロリー・PFCバランスをちゃんと計算してマクドナルドだけで過ごした結果、ダイエットに成功し、コレステロール値も下がったそうですよ。
科学の先生が体を張ってマクドナルドダイエットを実施、3か月で17キロ減を達成(アメリカ) : カラパイア
なので、安易にファストフードが悪い!と思い込まないでくださいね。
ジャンキーで高カロリーなものばかり食べてしまう!そんな方は一度、この映画に洗脳されてみては?
私はマクドナルドのフライドポテトが大好きです。
フライドポテトはマクドナルドが一番美味しい派です。
この日、どうしてもフライドポテトやポテトチップスのような高カロリー・高脂質なジャンクフードを食べたくて仕方なかったのですが、映画を観た後はそんな気分にはなれませんでした。
それどころか、ヘルシーなコンビニのおそばでさえ食べる気にはなれず、自分で栄養バランスを考えてご飯を作り、暴食の危機を乗り越えました。
この時、完全に映画に洗脳されていました(笑)
安くて早くて美味しいファストフードや弁当、美味しいお菓子などはこれからも利用しますが「頻度は減らそう」と思える映画。
もし今、ダイエット中なのにジャンクフードが食べたくて仕方ない状態なら、「スーパーサイズ・ミー」を見て、映画に洗脳されてみてはいかが?
映画を観た日はファストフードやジャンクフードの誘惑に勝てるかもしれませんよ。